山梨肺癌研究会会誌 第22巻1号 035-037(2009)

当科における肺癌術後補助化学療法の現状

宮澤正久
赤池英憲 坂井威彦 三井文彦 千須和寿直 巾芳昭

要旨:2005年版肺癌診療ガイドラインでは術後病期IB、II、IIIA期非小細胞肺癌・完全切除症例に対する術後化学療法に関してはグレードBとされている。2004年1月〜2008年9月における非小細胞肺癌切除例153例中、45例(29.4%〉に術後補助化学療法が施行された。術後4週前後に開始され原則外来化学療法であった。IA期症例には原則施行されず、IB期にはUFT、II期以上はゲムシタビン、ビノレルビン等の単剤投与症例が多かった。IIIA期の一部に2剤併用療法が施行されていた。重篤な副作用出現症例はなく、高い完遂率であった。

キーワード:肺癌術後補助療法、化学療法



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