山梨肺癌研究会会誌 第4巻1号 029-032(1991)

肺小細胞癌におけるカルボプラチンの使用経験

萩原 淳、三枝芳樹、福田和典、大久保修一、加賀美年秀

要旨:前治療歴のある小細胞癌6症例を、CBDCA 300mg/uiv day 1、VP-16 100mg/uiv day 1-3にて治療した。前治療としてCOA(Cyclophosphamide+Vincristine+Adriamycin)CDDP+Etop(Cisplatin+VP-16)などがあった。治療奏功例はPRが1例のみで他はNC3例、PD2例であった。前治療のCisplatinを含むプロトコールと比較して骨髄毒性はみられたが、治療を必要とする高度な障害はみられなかった。また、消化器毒性は明らかに軽微であり、全身状態の悪化のみられる症例にも投与可能であると思われた。CBDCAのdose limitting factorである血小板の減少が比較的軽微であった点から、投与量を増量してもよいのではないかと考えられた。




本文ページです。見たいページをクリックして下さい。(解像度が低いため、鮮明な画像が必要な場合は原本をご参照下さい)

p. 29 p. 30 p. 31 p. 32

目次・Contentsに戻る