山梨肺癌研究会会誌 第7巻2号 025-029(1994)

気管支形成術を行なった肺癌症例の検討

海部 勉、千葉成宏、喜納五月、川原敏靖、大塚博司、千葉 聡、西田広一郎、三井照夫、芦沢一喜、今村公一、中沢美智雄、飯田文良、大久保修一、後藤慎一、小山敏雄、木村聖子

要旨:1982年から1993年まで12年間の肺癌手術症例254例中11例に気管支形成術を施行した。全例男性で平均69.6歳、全例扁平上皮癌であった。肺機能は%VC70以下であったものはなく、一秒量はいずれも 1.8L 以上であったが、一秒率は平均 66.6%と低下していた。気管支鏡所見は腫瘍が内腔にポリープ状に突出するもの5例、結節状3例、気管支の狭窄が3例であった。術式は気管支管状切除が9例、楔状切除が2例でいずれも吸収糸を使用し、全層結節縫合を行った。術後5年生存率は36.3%となり、手術例全例の47.8%と比較して低い結果となった。




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