生と死のイベント2011-2020

2020(令和2)年度 講演会 「いのちの終わりのジレンマ~苦悩と鎮静~」

講師:里見 絵理子(国立がん研究センター中央病院緩和医療科 科長 同 地域医療連携部 部長)

日時:令和2年10月19日(月) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 里見 絵理子 (さとみ えりこ) 氏

山梨県甲府市出身。1994年山梨医科大学医学部卒. 卒後消化器内科医として、同附属病院、河北総合病院、国立病院機構大阪医療センターで研鑽を積み、2004年より同緩和ケアチーム専従医師として診療に従事。2014年4月より国立がん研究センター中央病院緩和医療科科長。2016年9月患者サポートセンター副センター長、2017年9月より地域医療連携部長を兼任。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
がん疼痛治療薬まるわかりBOOK 細矢美紀, 里見絵理子, 岡本禎晃編著 照林社 2018
国立がん研究センターのこころと苦痛の本 清水研, 里見絵理子, 若尾文彦監修 小学館クリエイティブ 2018

2019(令和元)年度 講演会 「生と死をつなぐケア -コントロールできないものに寄り添うこと」

講師:田村恵子(京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻教授・がん看護専門看護師)

日時:令和元年10月10日(木) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 田村 恵子 (たむら けいこ) 氏

1996年聖路加看護大学大学院看護学研究科修了。1997年にがん看護専門看護師認定を取得。わが国における末期がんに対するホスピスケア(緩和ケア)の草分けである大阪市・淀川キリスト教病院で1987年より27年間務め、約6000名を超える看取りに向き合う。2006年大阪大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。2014年1月より現職。さらに、2015年7月より、地域で生活するがん患者や家族ががんをきっかけとして語り合い、生きる知恵や支え合う力を育む市民活動「ともいき京都」を開始し、ケア的コミュニティづくりを目指している。ホスピスでがん患者を最期まで看取り、家族の看護にも取り組む姿がNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で2008年に放映された。2012年3月にはTBS系列放送「奇跡のホスピス?人生の”わすれもの”ってなんですか??」(MBS制作)主人公・田辺礼子のモデルとなる。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
終末期看護 : エンド・オブ・ライフ・ケア 田村恵子編集 メヂカルフレンド社 2017
緩和ケア教育テキスト : がんと診断された時からの緩和ケアの推進 田村恵子編, 日本看護協会編集協力 メディカ出版 2017
スピリチュアルケアの手引き : 看護に活かす 第2版 田村恵子, 河正子, 森田達也編集 青海社 2017
緩和ケア臨床日々の悩む場面のコントラバーシー : 続けるのかやめるのか、治療するのかしないのか、難しい場面でわたしはこうしている 森田達也, 木澤義之, 田村恵子責任編集 青海社 2015
また逢えるといいね : ホスピスナースのひとりごと 田村恵子著 学研メディカル秀潤社 2012

ほか多数

2018(平成30)年度 講演会 「『病院で死ぬということ』から『在宅ホスピスという仕組み』へ」

講師:山崎章郎氏(在宅緩和ケア充実診療所ケアタウン小平クリニック」 院長)

日時:平成30年10月4日(木) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 山崎 章郎 (やまざき ふみお) 氏

1947年福島県生まれ 1975年千葉大学卒業、同大学病院第一外科、1984年より千葉県八日市場市(現匝瑳市)市民病院消化器科医長、1991年より聖ヨハネ会桜町病院ホスピス科部長、2005年に在宅緩和ケア専門診療所「ケアタウン小平クリニック」開設(2016年より「在宅緩和ケア充実診療所」)。

[学会活動]

NPO法人コミュニティケアリンク東京 理事長、日本ホスピス緩和ケア協会 理事、 日本死の臨床研究会世話人 代表

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
さいごまで「自分らしく」あるために―ホスピスの現場から 山崎 章郎,二ノ坂 保喜,佐藤 健,米沢 慧 著 春秋社 2018
「在宅ホスピス」という仕組み 山崎 章郎 著 新潮社 2018
市民ホスピスへの道 : 「いのち」の受けとめ手になること 山崎章郎, 二ノ坂保喜, 米沢慧 著 春秋社 2015
死の体験授業 山崎 章郎 著 サンマーク出版 2015
病院で死ぬということ 山崎 章郎 著 主婦の友社 1990

ほか多数

2017(平成29)年度 講演会 「WHOLE PERSON CARE ~心を調え、心を開き、心を込める~」

講師:恒藤暁氏(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻教授)

日時:平成29年11月17日(金) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 恒藤 暁 (つねとう さとる) 氏

1985年筑波大学医学専門学群卒業、1993年英国St Christopher’s Hospice研修、1995年淀川キリスト教病院ホスピス長(部長)、2001年大阪大学大学院人間科学研究科臨床死生学助教授、2006年大阪大学大学院医学系研究科緩和医療学寄附講座教授、2014年京都大学大学院医学研究科集学的がん診療学講座教授、2016年京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻教授(現在に至る)

[学会活動]

日本緩和医療学会 理事、日本ホスピス緩和ケア協会 理事、 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 理事。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
緩和ケアエッセンシャルドラッグ (第3版) 恒藤暁, 岡本禎晃著 医学書院 2014
系統緩和医療学講座 – 身体症状のマネジメント 恒藤暁著 最新医学社 2013
系統看護学講座 〈別巻 〔7〕〉 緩和ケア (第2版) 恒藤暁, 内布敦子編 医学書院 2014
緩和ケアマニュアル 改訂第5版 淀川キリスト教病院ホスピス編 ; 柏木哲夫, 恒藤暁監修 最新医学社 2007
新たな全人的ケア – 医療と教育のパラダイムシフト トム・A・ハッチンソン編 ; 恒藤暁訳 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 2016

ほか多数

2016(平成28)年度 講演会 「平穏死」

附属図書館医学分館では、10月13日(木)、医学部キャンパスにおいて、世田谷区立特別養護老人ホーム芦花ホーム常勤医の石飛幸三先生をお招きし、「平穏死」と題した講演会を開催しました。

この講演会は、附属図書館医学分館内に常設されている「生と死のコーナー」関連行事(平成28年度附属図書館医学分館地域貢献事業)として実施されたもので、当日は医学生、教職員、地域の医療関係者、一般の方など約200名が聴講しました。

講師の石飛先生は、かつて東京都済生会中央病院の血管外科医として最先端の医療に携わり、一転、特別養護老人ホームの常勤医に転身された方です。医師としてのこれまでの経験を踏まえ、特養での看取りの考え方を説き、入所者の穏やかな最期(死)を見つめてきた視点で事例を交えながら、老いに対して医療はどこまで介入するべきなのか、「平穏死」のすすめについて話されました。会場では講師の話しに熱心にメモを取る方、うなずきながら聴き入る方が多く見られ、また最期が近づいた方のために、ホームの職員が、ご夫婦の結婚記念日のサプライズパーティーを開いた動画を紹介した時には、目頭をおさえる姿が見られました。

参加者からは、多くのメッセージが寄せられ、「人の生き方、意味ある医療について改めて考える機会となりました。」「まだ学生ですが、患者さんに本当に必要な医療とは何なのかを考えるきっかけとなりました。」などの感想がありました。

講師:石飛幸三氏(世田谷区立特別養護老人ホーム芦花ホーム常勤医)

日時:平成28年10月13日(木) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 石飛 幸三 (いしとび こうぞう) 氏

1935年生まれ。1961年慶応義塾大学医学部卒業。1970年よりドイツ、フェルディナンド・ザウアーブルッフ記念病院に血管外科医として勤務。1972年より東京都済生会中央病院勤務。血管外科の応用手術に励むとともに、我が国における脳梗塞の予防を目的とする頸動脈内膜摘除術の発展に努めた。2005年12月より世田谷区立特別養護老人ホーム芦花ホームの常勤医師に転身。

2015年秋に放送された、NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」が大きな反響を呼んだ。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
「平穏死」を受け入れるレッスン : 自分はしてほしくないのに、なぜ親に延命治療をするのですか? 石飛幸三 誠文堂新光社 2016
家族と迎える「平穏死」 : 「看取り」で迷ったとき、大切にしたい6つのこと 石飛幸三 廣済堂出版 2014
「平穏死」という選択 (幻冬舎ルネッサンス新書) 石飛幸三 幻冬舎ルネッサンス 2012
「平穏死」のすすめ : 口から食べられなくなったらどうしますか 石飛幸三 講談社 2010

ほか

2015(平成27)年度 講演会 「人をお世話するという生き方」

附属図書館医学分館では、平成27年11月13日(金)に淀川キリスト教病院緩和医療内科主任部長の池永昌之氏を講師にお迎えして、講演会「人をお世話するという生き方」を開催しました。実際の患者さんの例を紹介しながら、医療者や周りの家族がどのように接し、考えていけばよいかということについて講演していただきました。

当日は、学内外から約180名の方々にご来場いただきました

講師:池永昌之氏(淀川キリスト教病院緩和医療内科主任部長)

日時:平成27年11月13日(金) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 池永 昌之 (いけなが まさゆき) 氏

平成2年3月 宮崎医科大学(現宮崎大学)医学部医学科卒業。

同年6月淀川キリスト教病院内科勤務を経て、平成5年10月同病院ホスピス科勤務。平成22年同病院ホスピス部長。平成24年11月より淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院副院長。平成27年4月淀川キリスト教病院緩和医療内科主任部長。現在に至る。

学会・資格等:日本内科学会認定内科医。日本緩和医療学会認定緩和医療専門医。日本緩和医療学会代議員。日本死の臨床研究会世話人

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
ホスピス医に聞く一般病棟だからこそ始める緩和ケア 池永昌之 メディカ出版 2009
緩和ケアマニュアル 池永昌之 [ほか] 執筆 最新医学社 2007
ギア・チェンジ 池永昌之, 木澤義之編 医学書院 2004
死をみとる1週間 林章敏, 池永昌之編集 医学書院 2002

ほか

2014(平成26)年度 講演会 「トトロと空海は,医療者に何を教えてくれるのか?」

附属図書館医学分館では、平成26年10月27日(月)に聖路加国際病院 精神腫瘍科部長の保坂隆氏を講師にお迎えして、講演会「トトロと空海は,医療者に何を教えてくれるのか?」を開催しました。当日は医学生、教職員、地域の医療関係者、一般の方など約180名が聴講しました。

講演では、はじめにアニメ「となりのトトロ」のストーリーが紹介され、ソーシャルサポートの方法について、アニメの登場人物にあてはめながら、その重要性が説かれました。また、空海の死を目前にした最後に、学ぶべきところがあると説き、スピリチュアルケアやターミナルケアのあり方について説明がありました。身近な題材を切り口とした講演内容や、講演の途中で、隣の方とのシンキングタイムを設けるなどの工夫があり、会場では非常に熱心に聴講する参加者の姿が見受けられました。

参加者からは、「がん患者さんと考える「病気の意味」の話やソーシャルサポートの話など、とても納得のいく内容で、今後にいかせればいいなと思いました。(本学学生)」、「精神論については、なかなか普段話しを聞く機会がないので勉強になりました。コミュニケーション能力、言葉のツールを増やしていきたいですね。(本学教職員)」、「トトロと空海がどのような共通点があるのかと興味を持って講義をお聞きしました、保坂先生の説明がとても解りやすかったです。(一般)」などの感想が寄せられました。

講師:保坂隆氏(聖路加国際病院 精神腫瘍科部長)

日時:平成26年10月27日(月) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 保坂 隆 (ほさか たかし) 氏

昭和52年3月慶應義塾大学医学部卒業。同5月慶應義塾大学医学部精神神経科学教室入局。平成2年8月ー平成4年3月カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)精神科留学。平成15年4月東海大学医学部精神科学教室教授。平成22年11月聖路加国際病院精神腫瘍科医長,聖路加看護大学臨床教授,京都府立医大精神科客員教授,横浜市大医学部客員教授,東京医科歯科大学非常勤講師,などを兼職。平成25年12月聖路加国際病院精神腫瘍科部長。平成26年4月 リエゾンセンター長兼務。

専門領域:
精神医学,心身医学,リエゾン精神医学,サイコオンコロジー,緩和ケア,医療コミュニケーション,産業精神医学,予防医学など。

平成20年から日本医師会「勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会」(平成24年度から「勤務医の健康支援に関する検討委員会」に変更)委員長。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
医師のストレス 保坂隆 中外医学社 2009
50歳からは「孤独力」!―精神科医が明かす追いこまれない生き方 保坂隆 さくら舎 2013
「がん」からもう一度人生が始まる― 絶望や不安を希望に変える心の持ち方 保坂隆 日東書院 2013
「がん」からもう一度人生が始まる― 絶望や不安を希望に変える心の持ち方 保坂隆 PHP出版 2013
苦悩力―精神科医が明かす空海の生と死 保坂隆 さくら舎 2014
医者が考える「見事」な最期の迎え方 保坂隆 KADOKAWA 2014

ほか

2013(平成25)年度 講演会 「ディグニティセラピーのすすめ」

附属図書館医学分館では、平成25年10月18日(金)に愛知県がんセンター中央病院緩和ケア部部長の小森康永氏を講師にお迎えして、講演会「ディグニティセラピーのすすめ」を開催しました。終末期にある患者さんの尊厳を守るとはどういうことであるのか、またその方法の一つであるディグニティセラピーとはどのようなものであるかということについて、事例を交えて講演していただきました。当日は約160名の方に聴講していただき、関心の高さをうかがわせました。

https://www.pref.aichi.jp/cancer-center/hosp/15anti_cancer/dignity-therapy.html
 
「ディグニティ」とは、「尊厳」という意味です。「ディグニティセラピー」とは、終末期の患者さんの尊厳を維持することを目的とする精神療法的アプローチのひとつです。がんの末期にある患者さんたちに、これまでの人生を振り返り、自分にとって最も大切になったことをあきらかにしたり、周りの人々に一番憶えておいてほしいものについて話す機会を提供するものです。

愛知県がんセンター中央病院ホームページより

講師:小森康永氏(愛知県がんセンター中央病院緩和ケア部部長)

日時:平成25年10月18日(金) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂 

講師紹介 小森 康永 (こもり やすなが) 氏

1960年岐阜県生まれ。1985年岐阜大学医学部卒業。同大学小児科入局後、Mental Research Institute留学を経て、名古屋大学精神科に入局。現在、愛知県がんセンター中央病院緩和ケア部部長(精神腫瘍診療科)。医学博士、臨床心理士。専門領域:家族精神医学、精神腫瘍学。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
がん疼痛治療薬まるわかりBOOK 小森康永 金剛出版 2008
緩和ケアと時間 : 私の考える精神腫瘍学 小森康永 金剛出版 2010
ディグニティセラピーのすすめ : 大切な人に手紙を書こう 小森康永, H・M・チョチノフ 金剛出版 2011
終末期と言葉 : ナラティヴ/当事者 高橋規子, 小森康永 金剛出版 2012
バイオサイコソーシャルアプローチ : 生物・心理・社会的医療とは何か? 小森康永, 渡辺俊之 金剛出版 2014

ほか 雑誌連載

雑誌名 連載名
精神療法 医学目的の文学手段

訳書

書名 著者名 出版社 出版年
物語としての家族 マイケル・ホワイト, デビット・エプストン共著 金剛出版 1992
ディグニティセラピー―最後の言葉、最後の日々 H・M・チョチノフ 北大路書房 2013

2012(平成24)年度 講演会 「生物学的生命と物語られるいのち―医療現場の意思決定プロセスをめぐって」

山梨大学附属図書館医学分館では、平成24年11月15日(木)、東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター特任教授の清水哲郎氏を講師にお迎えし、「生物学的生命と物語られるいのち―医療現場の意思決定プロセスをめぐって」と題した講演会を行いました。いのちには「生物学的生命」と「物語られるいのち」の二つがあり、医療現場での意思決定の際にはその「物語られるいのち」をどの程度満足させることができるかを考慮に入れ、患者だけでなく家族、医療者みんなで決めていく必要があることや、意思決定の際にどのようなプロセスを経て決定していくかなどといったお話をしていただきました。約170名の方にご参加いただき、講演後には多くの質問も寄せられました。

講師:清水哲郎氏(東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター特任教授)

日時:平成24年11月15日(木) 18:00~19:30 (開場17:30)

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟臨床大講堂

講師紹介 清水 哲郎 (しみず てつろう) 氏

1947年生まれ。1969年東京大学理学部天文学科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了後、北海道大学助教授、東北大学教授等を経て、2007年より東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター特任教授(現職)。文学博士。専門領域:哲学、臨床倫理学・臨床死生学。

平成24年7月~9月、NHKラジオ第2放送において「こころをよむ『最期まで自分らしく生きるために』」を放送。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
医療現場に臨む哲学 清水哲郎著 勁草書房 1997
医療現場に臨む哲学 2 ことばに与る私たち 清水哲郎著 勁草書房 2000
高齢社会を生きる : 老いる人/看取るシステム 清水哲郎編 東信堂 2007
ケア従事者のための死生学 清水哲郎, 島薗進編集 ヌーヴェルヒロカワ 2010
人生の終わりをしなやかに : 連続授業 清水哲郎, 浅見昇吾, アルフォンス・デーケン編 三省堂 2012
最期まで自分らしく生きるために (NHKシリーズ ; NHKこころをよむ) 清水哲郎著 NHK出版 2012
臨床倫理ベーシックレッスン : 身近な事例から倫理的問題を学ぶ 石垣靖子, 清水哲郎編著 日本看護協会出版会 2012

ほか多数

2011(平成23)年度 講演会 「自殺予防の基礎知識」

山梨大学附属図書館医学分館では、平成23年10月28日、高橋祥友防衛医科大学校教授による講演会「自殺予防の基礎知識」を開催し、約60名の方にご来場いただきました。高橋講師は、「“孤立”が自殺のキーワードであり、“気づき”と“絆”で自殺予防を行うことが結論である」と最初に話を始め、続いて、自殺予防の2大方針と十か条、患者さんへの大切な心構え、治療の原則、不幸にして自殺が起きてしまった時の対応、遺された人々へのケアなどについて、順序だてて分かりやすく、時にやわらかい内容も取り入れ、講演されました。

参加者の方々からは、「自殺は身近な問題、一人でかかえこまず今後チームで関わっていくことが必要」、「来年から医師になるので、先生から教えていただいたことを役立てていきたい」、「自殺予防のポイントを分かり易くご説明いただいた」などの感想が寄せられました。

講師:高橋祥友氏(防衛医科大学校防衛医学研究センター教授)

日時:平成23年10月28日(金)18:30~20:00

会場:山梨大学医学部キャンパス臨床講義棟小講義室

講師紹介 高橋 祥友 (たかはし よしとも) 氏

1953年、東京生まれ。1979年、金沢大学医学部卒業。東京医科歯科大学(研修医、医員)、山梨医科大学(助手、講師)、UCLA(フルブライト研究員)、東京都精神医学総合研究所(副参事研究員)を経て、2002年より防衛医科大学校防衛医学研究センター行動科学研究部門教授。医学博士、精神科医。専門領域:精神医学、メンタルヘルス。

著作紹介

図書

書名 著者名 出版社 出版年
自殺予防 (岩波新書) 高橋祥友著 岩波書店 2006
医療者が知っておきたい自殺のリスクマネジメント (第2版) 高橋祥友著 医学書院 2006
自殺の危険:臨床的評価と危機介入 (新訂増補) 高橋祥友著 金剛出版 2006
自殺、そして遺された人々 高橋祥友著 新興医学出版社 2003
シネマ処方箋―精神科医がすすめる、こころにスーっと効く映画 高橋祥友著 梧桐書院 2004

ほか、共著、訳書多数