山梨大学看護学会誌 第5巻2号 001-006(2007)

<総 説>
子どもの生活時間と健康問題

高田谷久美子

要 旨
 日本人のライフスタイルは変化し,夜型化してきている。40年前と比べ,就寝時間が遅くなり,睡眠時間は約1 時間ほど短縮されてきている。こうした大人の社会の変化は子どもにも影響してきており,子どもの間にも「遅寝」が進行してきている。本来,ヒトは昼行性の哺乳類であり,地球の自転にあわせた24 時間の生体リズムを持っている。このリズムは朝の光が刺激となって発達してくるが,5〜6歳頃までの間に明暗の区別のついた睡眠リズムで生活することが重要となってくる。
 さらに,「遅寝」や睡眠時間の短縮に,テレビ視聴やテレビゲーム操作時間の長さなどが関連しており,睡眠時間の短縮による心身への影響のみでなく,長時間のテレビ視聴やテレビゲーム操作が,眼精疲労,言葉の発達などの問題を起こしている。

キーワード 睡眠覚醒リズム,就寝時間,テレビ視聴,テレビゲーム



Lifestyle of Children and its Related Health Problems

TAKATAYA Kumiko


Key Words Sleep-wake Rhythm, Sleep Timing, Exposure of TV, Exposure of Computer Game


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