山梨大学看護学会誌 第5巻2号 031-038(2007)
<実践報告>
助産学生の分娩介助実習後の到達度
-平成16 年度後の改善点から検討する-
丸山 和美,遠藤 俊子,小林 康江,花輪ゆみ子,高木 静代
要 旨
平成16年度に助産課程履修学生の卒業時における分娩介助技術の到達度を明らかにし,平成17・18年度と実習内容や指導について改善した。そこで,改善後の学生の助産学実習到達度を明らかにし,新たな教育への示唆を得るために本研究を行った。対象は平成18年度助産課程履修学生4名の分娩介助36事例の評価と新生児受け20 事例の評価とした。
分娩介助実習・新生児受け実習は,全項目において指示・指導を受けて実施できるようになった。評価段階の細目化は,学生の成長がみえやすくなり段階を追った学習の積み重ねへの指導に有効であった。ポートフォリオの考え方での評価により, 学生が自ら課題を発見し解決策を考え,自己の傾向を認識し成長に繋げていくことができた。学生が助産師の分娩介助を見学することは,自ら学ぶという姿勢を高めた。
課題は,長期間の昼夜の拘束による学生の精神的負担であり,今後,実習施設の増加といった検討が必要である。
キーワード 助産学生,助産師教育,技術,分娩介助実習
Attainment Level of Midwifery Students’ Competence
MARUYAMA Kazumi, ENDO Toshiko, KOBAYASHI Yasue, HANAWA Yumiko, TAKAGI Shizuyo
Key Words Student Midwifery, Midwifery, Birth Assistance Skill, Midwifery Practice
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