山梨大学看護学会誌 第5巻2号 047-051(2007)

<資 料>
地域生活を基盤とする外来がん治療を受ける患者への
継続看護支援

森本 悦子,三平まゆみ,高雄 知子

要 旨
 外来がん治療を継続している患者の思いや治療へのニーズ,行われている看護の実態などを明らかにし,今後提供すべき看護援助の明確化をはかるため,通院治療中のがん患者5 名と看護師2 名を対象に個別のインタビューを実施した。分析の結果,患者は地域生活を維持しながら治療を継続するなかで,[専門的治療を受けられている事への満足感をもてる][がん以外の疾患のフォローに伴う困難を克服する][日常生活において通院治療を調整できる][社会生活における役割に折り合いをつける]という通院がん患者の思い,取り組みとニーズを持ち,それぞれに対して取り組む現状が明らかにされた。それらに対して,通院治療センターでの看護援助のみでは時間や人的な制限があり充分な援助が提供しきれていないが,他部門との連携を深めることによって,各々の職種の役割に基づく専門的な支援体制を提供できるという示唆が得られた。

キーワード がん患者,外来がん治療,看護支援



Continuing Nursing Support to Patients who Receive Outpatient Cancer Treatment

MORIMOTO Etsuko, MIHIRA Mayumi, TAKAO Tomoko


Key Words Cancer Patient, Outpatient Cancer Treatment, Nursing Support


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