山梨大学看護学会誌 第5巻2号 053-059(2007)

<資 料>
看護系大学における学生生活実態調査
―学生から見た健康状態と学生生活―

堀家美代子,滝沢美津子,北村 愛子,城戸口親史,小尾 栄子

要 旨
 看護系大学の学生は,学内演習・臨床実習を中心とした過密な教育課程で学習しているため,多忙な学生生活を送っている。そこで,学生が心身共に健康で充実した学生生活を送ることができるよう支援するため,学生の健康状態と生活実態を把握する目的で本調査を実施した。調査方法は質問紙調査法で,看護学部・看護短期大学部の学生518 名を対象とし,調査用紙を配布,その場で記入・回収した。回収率は,84.7%であった。
 調査の結果,25%以上の学生が健康状態に不安を感じており,それらの学生のうち40%以上が健康状態で気になることについて「慢性的疲労感」・「精神的不安定」をあげた。学生生活で重視していることは,「学習」・「交友関係」が70%以上であった。学生生活における悩みや不安の内容は,「学業」・「看護師としての適性」が60%以上,「将来の進路」が55%弱であった。
 今回の調査により,看護系大学の学生は学業優先の生活をしているものの,学業や進路,看護師としての適性について悩み,心身の健康状態が不安定になりがちであるという実態が把握できた。

キーワード 看護系大学,学生生活,健康状態



Investigation of the Actual Conditions of Health and Student Life in Nursing College
- A Students’ Point of View -

HORIKE Miyoko, TAKIZAWA Mitsuko, KITAMURA Aiko, KIDOGUCHI Chikashi, OBI Eiko


Key Words Nursing College, Student Lives , Health Conditions


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