山梨大学看護学会誌 第5巻2号 061-066(2007)
<資 料>
訪問看護ステーションにおける訪問看護サービスの
質評価の実態に関する研究
広瀬 聖子,飯島 純夫
要 旨
在宅療養を推進する上で,訪問看護サービスの充実が重要となっている。そこで,本調査では訪問看護ステーションの管理者及び訪問看護師に対し質評価の実態及び影響要因を検討した。質評価の実施率は,67.1%と高く,質評価の実施が構造・機能評価へよい影響を与えているため積極的な質評価の実施が望まれた。そして,スタッフ数が質評価の構造・機能評価やプロセス評価全体によい影響を与えていた。しかし,管理者及び訪問看護師が望ましいと思う評価項目を利用者・介護者の変化ととらえる傾向が強く,構造・機能面への評価項目を重視する割合が低くかった。それは特に経験年数の少ないものにみられていた。これらのことから質評価を高める要因としては,マンパワーの確保と訪問看護サービス提供者の構造・機能評価への意識づけが必要と思われ質評価の標準化を図り,系統的に継続的に行うことが大切である。
キーワード 訪問看護サービス,質評価,構造・機能,プロセス
A Study on the Quality of Home Nursing Care in Visit Nursing Stations
HIROSE Seiko, IIJIMA Sumio
Key Words Home Nursing Care, Quality Evaluation, Structure, Process
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