山梨肺癌研究会会誌 第15巻2号 070-073(2002)
当科における肺癌の外来化学療法の現況
赤尾正樹、中村貴光、山口 弘
大木善之助、小澤克良
遠藤雄子、井上英子、向山ゆりか
保坂富子
要旨:従来手術不能進行期非小細胞肺癌あるいは小細胞肺癌に対しての化学療法は、ほとんどの症例でプラチナ製剤であるシスプラチンを用いるため、その非血液毒性あるいは水分負荷の必要性等から入院加療が余儀なくされた.今回われわれは、外来にて進行期非小細胞肺癌あるいは再発・再燃癌患者に対してGemcitabine、Docetaxel等の新規抗癌剤を併用あるいは単剤で投与した.血液毒性、非血液毒性上も少なく、十分に外来でmanageableであった.近年、医療経済面とも関連して外来化学療法の重要性が認識されるようになったが、QOLの面からも有効であると考えられた.
キーワード:進行期非小細胞肺癌、外来化学療法、新規抗癌剤
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