山梨肺癌研究会会誌 第16巻1号 024-028(2003)
AFP産生胃癌術後の両側肺転移の1例
松原寛知、高橋 渉、石川成津矢
福田尚司、鈴木章司、保坂 茂
吉井新平、多田祐輔
河野浩二
鈴木潮人
要旨
症例は73歳男性。AFP産生胃癌術後に両側肺転移を来たし、二期的に肺部分切除術を施行した。切除肺のAFP染色か陽性であり、胃癌の肺転移か証明された。胃癌の肺転移は一般に癌性リンバ管症の形をとり腫瘤影を認めるものは極めて稀である。また、予後は極めて不良であり、手術適応については槙重に検討する必要があると考えられた。
Key words :胃癌、転移性肺腫瘍、AFP産生胃癌
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