山梨肺癌研究会会誌 第18巻1号 002-006(2005)

CT透視下生検におけるK−Tshotデバイス併用による被曝低減の可能性

高塚 牧子 古屋 研
斉藤 彰俊
南部 敦史
坂本 笹
塚本 達明
加藤 聡

要旨:当院では穿刺ハンドル部分が含鉛プロテクタで覆われたK一Ishotデバイスを用いて、CT透視下生検を行っている。今回、このデバイスを用いることで術者の被曝がどの程度軽減されるか、術者にガラス線量計を装着して測定した。その結果、デバイスを併用しないときは手部とX線束の位置関係で被曝線量は大きく変動し、ICRPの年間勧告量を危惧する値を示したが、デバイスを併用することでそのような値を示すことはなくなった。また指部における被曝低減率は92.6%ととても効果的であった。また、穿刺時間が長くなることもなく、時間による被曝増加もなかった。本研究によりK-IshotデバイスがCT透視下生検で大変有用であることが分かった。

キーワード:CT透視下肺生検、K-Ishotデバイス、放射線業務従事者の被曝線量限度



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