山梨肺癌研究会会誌 第18巻1号 022-026(2005)
肺硬化性血管腫の1切除例
加藤 香、櫻井裕幸、羽田真朗、川井田博充、宮坂芳明、
中込博、三井照夫、芦沢一喜
小山敏雄
要旨:肺硬化性血管腫は比較的まれな疾患であり、その組織学的発生や進展様式についてはいまだ議論の対象となっている。一方、完全切除によって良好な予後が得られると考えられている。今回我々は検診にて発見された肺硬化性血管腫の1切除例を経験した。症例は55歳の男性。検診にて胸部異常陰影を指摘された。CT上、最大径2.2cmの石灰化を伴う境界明瞭、内部均一な結節を認め、診断と治療をかねて区域切除を施行した。切除標本は病理組織学的に硬化性血管腫と診断された。術後6ケ月経過した現在、再発を認めていない。
Key words:肺硬化性血管腫(Sclerosing hemanginoma)、石灰化、外科切除
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