山梨肺癌研究会会誌 第18巻1号 042-045(2005)

当施設内科における肺悪性腫瘍終末期医療の状況

宮下 義啓、冨島 裕、張本 彩歌

要旨:2002年3月から2004年9月までの2年6ケ月間に当施設内科で終末期を迎えた75名の肺悪性腫瘍患者を対象に検討を行った。患者の性別は男性が60名、女性が15名で平均年齢は71.08歳(46-89歳)であった。悪性腫瘍の内訳は全例が肺癌で組織型別では腺癌42名、扁平上皮癌12名、小細胞癌18名、大細胞癌2名および大細胞神経内分泌癌(LCNEC)1名であった。平均観察期間は10.77ヶ月で平均在宅期間は5.62ケ月であった。告知の状況は病名告知が70名(98.3%)で、予後告知は5名(6.6%)に留まっていた。化学療法は78.6%に、放射線治療は58.6%に施行されていた。麻薬の使用は全体の68%に使用され、在宅酸素療法の導入は18.6%で、往診などの在宅医療の依頼状況は12%に留まっていた。

Key Word:肺悪性腫瘍、告知、終末期医療、在宅期間



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