山梨肺癌研究会会誌 第18巻2号 066-070(2005)
胸腔鏡補助下に切除した胸腺原発縦隔奇形腫の1例
深澤敏男、川島健司、大原 毅
奥脇英人
要旨:症例は22歳女性。無症状にて検診で胸部異常陰影を指摘された。画像上、前縦隔より左胸腔内へ突出する4×5cmの腫癌で、内部に石灰化を有し、胸腺原発奇形腫と診断した。手術は左胸腔より胸腔鏡補助下に施行した。横隔神経を温存し、胸腺合併にて腫瘍を摘出した。病理組織学的に成熟型奇形鹿であった。前縦隔腫瘍に対し、胸腔鏡アプローチは手術侵襲、出血が少なく、手術創も目立たないため、良性腫瘍や、限局性で低悪性度の腫瘍に対して選択枝の1つとなると思われる。
キーワード:成熟型奇形腫、胸腺原発、胸腔鏡
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