山梨肺癌研究会会誌 第4巻2号 053-059(1991)

平成2年度山梨県職員肺癌検診実施状況(第2報)

三神 栄、伊藤幸恵、山田和美、大柴豊子、辻 守昭

要約:平成元年度に引き続き実施した2年度山梨県職員の肺がん検診につき報告した。検診の方法は元年度と同様でレ線検診と喀痰検診よりなり、職場検診の間接写真を利用したレ線検診の総受診者は4346人で、要精密検診者は18人、0.4%だった。40歳以上のハイリスクグルーブと希望者を対象にした喀痰検診の総受診者は605人で、要精密検診者は9人、1.5%だった。肺がんは2年度も発見されなかったが転移性肺腫瘍1人、治療を要する結核以外の炎症性疾患1人が発見された。また、検診以外で胸部疾患が4人発見された。今後増加が予想される肺がんにたいして喫煙対策を含め有効な肺がん検診体制を作るための問題点と課題を明らかにするため報告した。




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